こんにちはfee-lifeです。
先日お客様に素焚糖(すだきとう)ってどうなの?
体にいいって聞くけど本当なの、また危険性なんかはないの?
などといった質問を受けました。
今回はそんな素焚糖(すだきとう)とはどんな砂糖でキビ砂糖や黒砂糖とはどこが違うのか、また危険性についてのお話になります。
素焚糖とは?他の砂糖と何が違うのか
味を良くするための砂糖には色々な種類があります。
白いものや茶色いもの、またサラサラしたものからしっとりしたものなどたくさんの商品が販売されています。
そんな私たちの食事には欠かせない砂糖ですが、健康志向の方は「素焚糖」という砂糖を取り入れている方も多いです。
素焚糖とは奄美大島諸島で採れるサトウキビを100%使用した国産の砂糖のことで、さとうきび本来の風味と味わいを残しながら、丁寧に焚き上げた「含蜜糖」のことです。
含蜜糖とは、原料からとった液体をそのまま濃縮して結晶化させた糖のことで、日本では黒砂糖がその代表的な砂糖ですです。
グラニュー糖や上白糖のように、そのまま食べると思わず咳が出てしまうほど甘い砂糖とは異なり、素焚糖(すだきとう)は口の中で優しく消えていくような自然な甘さの味がするのが特徴の一つです。
素焚糖ときび砂糖の違い
なんとなく茶色い砂糖は栄養があって、白い砂糖よりは体にいいのでは?と思ってはいるけど実際の違いは何なのかわからない方も多いと思います。
特にきび砂糖と今回紹介している素焚糖は、同じものに見えると感じている方も少なくないでしょう。
素焚糖は、奄美大島諸島のサトウキビのみを100%使用して作られたものをいいますが、きび砂糖の原料は外国産のサトウキビを使用しているものも多いです。
簡単に言うと素焚糖は完全な国内産の原料を使って作られたもので、それに対してきび砂糖は外国産の原料も使われています。
それは国内で販売しているものでも例外ではなく、スーパーなどで販売されているきび砂糖の多くは、外国産のサトウキビが含まれています。
含まれるミネラルの量にも違いがあります。
食品100g当たりの含有量
素焚糖 | きび砂糖 | |
---|---|---|
カロリー | 383kcal | 396kca |
ナトリウム | 77.1mg | 10~30mg |
カルシウム | 39.8mg | 10~35mg |
カリウム | 212mg | 142mg |
この様に奄美大島の豊かな自然で育ったサトウキビでつくられる素焚糖は、きび砂糖にくらべ多くのミネラルが含まれます。
砂糖の種類を知る
一口に砂糖と言っても、どのようにしてつくられ、どんな栄養が含まれるか知らない方も多いと思います。
砂糖は含蜜糖と分蜜糖という2つの種類に分けられます。
含蜜糖は、原料であるさとうきびや甜菜のしぼり汁をそのまま濃縮して作られた砂糖のことです。
精製されていないため、ミネラルがのこったままつくられます。
そのため見た目が少し茶色いものが多く、料理をしたものに色がついてしまいますが、甘すぎなく自然な甘さが特徴です。
ここには素焚糖や黒砂糖やきび砂糖が含まれます。
次に分蜜糖について説明します。
原料から取りだしたしぼり汁からミネラルなどを取り除いて、純度の高い糖蜜で作られる砂糖が分蜜糖です。
含蜜糖が茶色いのに対して色は白くサラサラしたものやしっとりしたものがあります。
味は砂糖の甘さがしっかりある為、どんな料理やお菓子にもあいます
しかし、精製されているのでミネラルが失われているのが残念なところです。
具体的な砂糖の種類は、上白糖や三温糖、グラニュー糖やザラメ糖などが挙げられます。
国産の体いい砂糖にこだわりたい方は、しっかりと成分や原材料の産地などを確認してから試してみることをおすすめします。
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素焚糖の危険性
ミネラルが残されて作られる素焚糖や黒砂糖などの砂糖には、ボツリヌス菌が混入しているのでは、と心配されているかともいるようですが、実は黒砂糖とボツリヌス菌の因果関係は明らかになっていません。
しかし結論から言うと、素焚糖は下記の通りきちんと処理が行われているため安心して口にできる砂糖です。
素焚糖の製造工程には加熱殺菌機が設置されており、ボツリヌス菌の殺菌、並びにボツリヌス毒素の分解に必要な加熱を行っております。
素焚糖はボツリヌス菌のリスクが極めて低く、乳幼児・赤ちゃんにも安心して召し上がっていただける砂糖です。離乳食にも安心してお使いください。
国内の原料にこだわって厳しい基準を満たして作られた砂糖なので安心して食べても大丈夫ということです。
ボツリヌス菌が警戒される理由
ボツリヌス症は、ボツリヌス菌が増殖したときに出来るボツリヌス毒素が含まれた食品を食べた時に起きるボツリヌス食中毒と、乳児に発生する乳児ボツリヌス症等に分類されます。
ボツリヌス食中毒では、ボツリヌス毒素がつくられた食品を食べた後、8時間~36時間で、吐き気、おう吐や視力障害、言語障害、えん下困難 (物を飲み込みづらくなる)などの神経症状が現れるのが特徴で、最悪の場合は呼吸麻痺による死者もでます。
乳児ボツリヌス症は、1歳未満の乳児にみられるボツリヌス症です。
乳児では、ボツリヌス菌の芽胞が体に入ると腸管内で菌が増殖したことでつくられた毒素が吸収されて、ボツリヌス菌による症状を起こすことがあります。
特に離乳食を開始した乳児がボツリヌス症になると、便秘を何日か繰り返し、母乳の吸い付きが悪くなる、泣き声が小さくなる、首や手、足などといった体の箇所の筋力が低下するなどの事態を招くことがあります。
この様なことでボツリヌス菌は非常に警戒されている細菌なのです。
ボツリヌス菌が死ぬ条件
ボツリヌス菌は熱に強い芽胞を作るため120℃に加熱された中で4分、100℃なら360分以上の加熱環境に置かなければ菌は死滅しません。
また食中毒の直接の原因であるボツリヌス毒素は、80℃30分間(100℃なら数分以上)の加熱で活動しなくなるので、食べる直前に十分に加熱することが効果的です。
乳児ボツリヌス症の予防のためにも、1歳未満の乳児には、ボツリヌス菌の芽胞に汚染される可能性のある(蜂蜜等)は避けた方がいいです。。
まとめ
いかがでしょうか。
素炊糖は奄美大島の大自然で育った完全国産の原料、品質にこだわりなおかつ製造も国内の厳し基準を満たした安全な砂糖です。
加熱処理もしっかり行われているのでボツリヌス菌食中毒の危険性はないと思います。
しかし乳児に関しては100%安全とは言い切れないので、気になる方は控えた方がいいと思います。
あとミネラルが残された砂糖なので健康いいと思い込んでいる方もいますが、あくまでも砂糖なので取りすぎには注意が必要です。
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