宿便とはなに?梅流しで出す方法はどうするの 梅と大根の効果は

「宿命」と「便」が一緒になったみたいな、なにやら恐さを感じさせるフレーズですが、実際のところはただ単に、腸内にたまって排泄されないでたまった便のことです。

世間では「宿便はある」とか「そんなものはない」とかの論争が起こっているようです。

しかし実際の所は一体どうなのでしょうか?

そして、「宿便」といったものがあるのだとすれば、これを体外に押し出す方法はあるのか…?

このではこの気になる「宿便」についての情報を紹介します。

宿便とは

宿便というのは、便秘により腸内に長い期間滞留している、便のことをいいます。しゅくべン

どのような人でも3~5キロ位は腸内に留まっていて、便秘体質の人はそれよりも多く滞留しています。

普通便は、24時間経過すると自然に排泄されるのですが、それが排泄されず、腸内にこびりつきたまってしまって宿便になります。

「宿便」というのは、腸管内に何日間も留まっている便の事を呼ぶ言葉のことです。

これだけなら「ウソ」も「マコト」もない話ですが、この「宿便」という言葉には次の2つの使われ方があるようです。

  1.  腸管内に何日間もたまっている便で便秘の一種
  2.  腸管内にヘドロのようにこびりつき、排便されにくい便のこと

この2つの意味があるため、「宿便」といった時にどちらを表してしているのかは、人によっては異なるようです。

  1. は別名「滞留便」とも呼ばれており、現実にあることが分かっておりますが、
  2. に関しては懐疑的な意見も多くあります。
  •  古い便がヘドロみたいに腸壁にへばりつくことは考えられない
  •  そんな状態の腸は見たことがない

この様な医師の意見もあるので、もしかしたら”宿便”というのは、何かを売るために作り出された言葉なのではないかという疑問さえおきます。

それでは実際のところはどうなのでしょうか?

西洋医学だと「宿便」と言われる用語は、滅多に使われることはありません。

内視鏡で大腸内を見ても、長期間残されている便は、見つからないためです。

しかし現実的には、断食後に梅流しをすると、信じられないくらいの量の便が出てきます。

普段排泄される便とは形や色も異なり、黒くてドロドロした便や、砂のような便、ワカメのような便などというような、いろいろな場合があるのも特徴です。

これは小腸の粘膜や絨毛にこびりついている、古い組織や汚れなどが剥がれ落ちたものだと思われます。

普段の便も、食物のカスだけを排泄しているのではなく、半分以上は腸内細菌や腸壁細胞の死骸なども一緒に排泄されています。

宿便と便秘の違い

宿便と便秘は一緒だと思われている方も多いと思いますので、まずは宿便と便秘の違いについて説明したいと思います。

そもそも宿便も便秘でも、便が腸内に残っているという意味では変わりません。

そのため身体へ与える影響などは、共通する点も多く見られます。

便秘も宿便も女性に多く見られる症状といわれている

便秘と同じく、宿便も男性にくらべて女性の方が溜まりやすいと考えられています。

それには骨盤の開きや、下半身の脂肪の付き方、ホルモンバランスの崩れで水分の溜め込む量が増すということが影響しているからです。

便秘は腸の動きが悪いために便が出なくなってしまうことをいいます。

便秘になると、お腹が痛くなったり、お腹が張りイライラしたりします。

しかし 宿便は腸が活発に動いても便が出し切れず、腸の中にとどまっている状態をいいます。

便秘との違いは、便秘のように不快感を感じることがないことです。

便秘になると、排出部分が詰まり、宿便もたまりやすくなってしまいます。

宿便になる原因はなに?

宿便の主な原因は、悪玉菌の増加と考えられています。

悪玉菌の数が増加することにより、有害物質が腸内で多量に作られます。

さらに、腸から吸収され、酸化物質が身体の中へと蓄積されます

すると腸のぜんどう運動が悪くなって、便が腸内に溜まりやすくなります。

この宿便の主な原因となっている悪玉菌の増殖原因は、普段の「食生活」にあります。

悪玉菌が影響を与える原因には、水溶性食物繊維が不足していることが原因の一つです。

水溶性食物繊維を意識的に摂らないと、どんどん悪玉菌が腸内を支配していき、善玉菌は劣勢になってしまいます。

偏った食生活をしているとさらに悪玉菌は増えて、悪循環になります。

※水溶性食物繊維には、海藻類やゴボウやキャベツなどがあります

腸内環境の改善のためにも意識敵に摂る必要があります。

お味噌汁やヨーグルトや納豆といった発酵食品には腸の活動を活発にする善玉菌が含まれていますので、積極的に摂るように心がけましょう。

宿便の出し方

噂や他人の話はさておき、便が長い期間腸の中にとどまっていることは体にとってよくないのは事実です。

だからと言って、排泄にこだわるあまりに下剤や浣腸を使いすぎては、かえって体に悪影響を及ぼします。

宿便を効果的に出す方法の一つに、病院などで腸内洗浄をする方法がありますが、家で手軽に宿便を出す方法もあります。

ではどのような方法で出すのか説明します。

水や白湯を飲む

朝起きて直ぐににたっぷりの水や白湯(一度沸騰させたお湯)を飲むこと。

便秘を解決する方法として知られていますが、腸の働きを活性化して、便の排泄を促してくれる、手軽で効果的です。

毎朝大き目のコップで一杯が目安の量です。

その時キンキンに冷えた水は体が冷えてしまうのでNGです。

必ず白湯や湯冷ましを飲むことが効果的です。

断食する

宿便を出す方法として、多くの方に知られているやりかたが「断食」や「軽い断食」です。

民間療法だというイメージが一般的にはあるかもしれませんが、腸の中を空っぽにすることで、ぜん動運動を促すホルモンが分泌され、溜まった便を排出しやすい状態にすることがわかっています。

また復食をする際に、十分に乳酸菌などといった善玉菌を取り入れることで、腸内環境を効果的に改善することができます。

しかし無理な断食は、吐き気や貧血、めまいなど体のトラブルが起きる原因になりかねませんので、専門家などの意見を取り入れながら正しく行うことをおススメします。

断食中には、吐き気や貧血などのトラブルに見舞われることも多く、本格的な断食を自己流で行うことにはリスクもあります。

軽い断食をする

準備期間(1食)

軽い断食をやる前の日の夜は、夕食の量は普段の半分くらいに控えるのがコツです。

アルコール類や揚げ物などの脂っこいもの、また動物性食品、香辛料、添加物など、腸に負担がかかると考えられるものは出来るだけ控えてください。

断食期間(2食)

軽い断食をスタートする日は、朝ごはんとお昼ごはんを抜きます。

ただし水はしっかりと飲んでください。

脱水症状の予防にもなりますし、腸を活性化してくれます。

回復期間(1食~)

軽い断食をスタートする日の晩ごはんは、回復食としておかゆや梅干し、豆腐などといった消化を助ける食品を選び、味付けは素材の味をいかした薄めの味付けにしてください。

次の日からは普通食に戻しますが、1週間位は胃腸に負担のかかる食べ物はさけてください。

※いちばん重要といわれているのは回復期間です。

この期間に暴飲暴食をしてしまっては逆効果になってしまうので、胃や腸に負担のかからない食品を、腹八分目でがまんして、乳酸菌やビフィズス菌など、腸内環境を整えるのに効果的なサプリメントなども積極的に摂ることをおススメします。

※断食は行ってはならない人もいますので注意してください。

このような人は断食を行ってはならないと言われています。

・BMI18.5未満のやせ型の人

・体調不良の人

・慢性疾患、既往症のある人

・妊娠中、生理中

・子ども

宿便の色や形

宿便を出そうとしている時に気にかかることが、宿便の色や形などの特徴ではないでしょうか。

長い間腸内にとどまっていた宿便は、普段の便と比べて次のような特徴があると考えられています。

・強烈な臭いで悪臭

・便の色が黒い

・形状はドロドロの人やうさぎのフンの様にコロコロした便の人

宿便が出る時には腹痛がないという人もあれば、あるという人も、また便の臭いは腸内の環境に大きく左右されるようで、普段の食生活などにより差があるようです。

宿便は長い期間腸内にへばりついていたため、くさいのは仕方がありません、色も黄土色の健康な便とはことなり、黒色の不健全な色のようです。

※腸内がアルカリ性で悪玉菌が多い状態の時は、黒い便がでるようです。

余談ですが「宿便がいつ頃出てくるか」ですが、個人差はありますが断食や梅といった食事を一緒に行った場合は、食事をしている途中で便意をもよおすということがが多いと言われています。

宿便に効果的な食べ物やサプリ

宿便を直に排出する作用があるというものではないですが、便秘対策として行いたいのが、腸内環境を改善するためのサプリメントです。

乳酸菌サプリメント

腸内環境が整っている状態だと、善玉菌が消化や吸収などといった腸の働きを助け、ぜん動運動をサポートしてくれます。

そのため便秘になりにくいと言われているようです。

特に断食や腸内洗浄また抗生物質の摂取期間の後などは、腸内フローラルのバランスが変わるので積極的に摂ることをおすすめします。

便秘薬

医薬品や医薬部外品などの、多くの便秘薬が販売されております。

その中には腸の老廃物を吸い取って排出する商品もあります。

しかしこれらの便秘薬や浣腸、下剤などに頼りすぎるあまり頻繁に摂取することは、腸を痛めるてしまいかえって便秘になってしまうことにつながりかねません。

そのような自体をさける為にも、期間を決めて行うことが大事です

炭を食べるというとびっくりすると思いますが、実は炭には汚れを吸着する効果があります。

そして腸内にたまった老廃物を吸収して、体の外へ排出してくれます。

さらに便秘の改善やデトックス効果、腸内環境を改善する作用が期待できるため、食用のパウダータイプの炭も販売されています。

しかし便秘解消を目的にしての服用には、注意しなければいけないこともあります。

炭には腸の中のデトックス効果もありますが、その際水分も吸収してしまい、便が以前より固くなって便秘になったという人もいるようです。

なので炭を使用するときには、普段よりも水分を多くとりいれてください。

こんにゃく

こんにゃくは体の砂払いという言葉を聞いたことがありますか?

これはコンニャクを食べると、体の中の砂が取り除かれるという俗信で、コンニャクには食物繊維が多く含まれていて、体の中の有害物質を排泄してくれることからきています。

こんにゃくには、グルコマンナンという水溶性の食物繊維が多く含まれています。

グルコマンナンは、腸のぜん動運動を活性化させること以外にも、便をやわらかくし、腸内の老廃物を絡め取って排泄する作用があります。

発酵食品

日本人の昔ながらの食文化を考えてみると、腸内の善玉菌と相性がいい野菜や海藻、発酵食品が多く見られます。

発酵食品については、味噌、醤油、酢、みりん、清酒などという、主に麹菌を中心とした食文化が良く知られています。

日本では野菜を乳酸菌で発酵させた漬け物など、さまざまな地域で沢山の種類の発酵食品がつくられております。

その結果、このような食品を常日頃から食べてきた日本人は、世界トップクラスの長寿国になっています。

動物性食品の多い洋食を日常的に食べるよりも、ヘルシーな和食を基本にして、必要なときに植物性由来の発酵食品や乳酸菌、サプリメントなどを取り入れていけば、腸内環境の改善が促されます。

梅干し

宿便を出す食品の中で一番有名なのが梅干しです。

梅は昔から胃や腸の働きを活性化すると言われており、皆さんに愛されている食品です。

便秘解消効果だけでなく、悪玉菌をやっつけてくれて腸内環境を整えてくれるので、是非普段から梅干しを食べることをおすすめします。

梅流しとは

梅流しとは、断食後に大根と梅干を煮て、その汁を飲むというものです。

何をどのように食することが健康維持のために良いかをあらわす食養生、その中にも梅干しは入ってをり、頑固な便秘や宿便、悪くなった腸内環境を改善するのに効果的といわれており、ネット上やSNSを中心に注目されています。

やり方はさまざまあるようですが、48時間以上断食したあとに大根の煮汁に梅干をいれてつぶし、その梅湯を飲みながら煮た大根や生野菜を味噌と一緒に食べるというものです。

長い断食の後に行う場合や、断食をせず、前日の夕食を軽めにすませ翌朝から行うやりかたなど色々な方法があるようです。。

効果としては

・腸内に溜まった便を出す

・腸内にこびりついた老廃物を出す

・悪玉菌優位になった腸内環境をリセットする

などがあるようです。

行った人の意見では大変効果的という情報がある一方、医学的な書籍などが見つけにくく確かな情報が得られないので、健康管理は自己責任で行ってください。

大根と梅干しの効果

大根

  • 気の巡りを促し、胃腸の活動を向上させる
  • 消化を促す
  • 皮に豊富にある消化酵素が老廃物を分解して、胃腸の働きを改善する

梅干し

  • 腸の機能を元気に回復させて、下痢を止めてくれる
  • 唾液などの様な分泌を促す
  • 血液の老廃物を分解し排出してくれる

その中でも梅に含まれているクエン酸には、腸に刺激を与える効果があって、便秘解消に役立つと考えられます。

梅流しのやり方

梅流しのことを調べると「48時間の断食のあとに行う」という内容が最も多いようです。

しかし2日間の断食は健康やお腹の面でも、ハードルが高いのも事実です。

それに 腸の専門医の書籍『読む便秘外来』(小林弘幸著、集英社)によると、断食は何回も繰り返して行うと、腸本来の力を低下させてしまうほか、自律神経を乱したり、血液を汚したりすることにもなる。

と書かれています。

上記の本によると、24時間の断食を1回だったら腸をリセットするためにおすすめできるとしています。

24時間であればリスクも低く私でも出来そうなので、今回は24時間の断食で行うやり方をご紹介いたします。
梅流しの方法

前日

  • 夕食は暴飲暴食はNG
  • しっかりと睡眠をとって、翌日の体調管理をする

1日目 (断食日)

  • 朝食・昼食・夕食の3食を食べない
  • 水は好きなだけ飲んでもかまいませんが、そのほかの固形の食べ物、お茶やコーヒーなどもNGです。

2日目 (梅流し日)

  • 大根を水で煮て、梅干を入れた梅湯を作ります
  • 煮汁でつくった梅湯をたっぷりと飲み、そのあと大根と生野菜を味噌と一緒に食べることを、便が出るまで繰り返します。
  • 次の食事からは消化吸収のよいものを食べる

3日目以降

  • 1週間ほどは消化吸収のよいもので、腸になるべく負担のかからないものを食べてください。

梅流しを行うと、1~2時間はトイレが非常に近くなるため、休みの前日や予定のない日をえらぶことをおすすめす。

流し梅の作り方

【用意するもの】
大根、梅干し、旬の生野菜、みそ

【作り方】

  1. 大根を皮ごと厚さ1cmぐらいの輪切りにして鍋に水を入れて煮る。
  2. 大根が軟らかくなったら煮汁に種を取った梅干し2〜3個を入れてつぶし、どんぶりに軽く1杯(約300ml位)を、ゆっくり時間をかけて飲む。
  3. 2杯目を飲みながら、先ほど煮た大根を(どんぶり1杯に対して2切れぐらい)、と旬の生野菜を(量は1皿ぐらい)、みそをつけながら(量に決まりはない)食べる。
  4. これを宿便が出るまで続ける。

梅流し効果

「梅流し」で腸内の老廃物を排出すると、体に様々なうれしい効果をもたらしてくれます。

宿便を出すだけではなく、梅流しに期待できる効果を紹介します。

梅流しで宿便が出てくると、美肌になります。

宿便が腸内にあると、有害物質や悪玉菌が発生しやすくなり、肌荒れの原因になります。

しかし宿便をしっかり出すことで体の内の毒素が排出され、肌の状態を整えてくれる効果があります。

疲労回復

体が疲労状態のときは酸っぱい食品が良いと考えられていています。

レモンといった柑橘類をはじめ、酸っぱい食品にはクエン酸豊富含まれております。

そして梅干しにも「クエン酸」が豊富に含まれており、体内で疲労物質を分解してくれる効果があります。

このような構造は「クエン酸回路」と呼ばれ、疲労回復効果があります。

肝機能の向上

梅干しには「ピルビン酸」といった成分が含まれており、肝臓が衰えてきた方の肝機能の向上に効果を発揮します。

飲みすぎの後の、辛い二日酔い解消などにも効果的です。

また、ピルビン酸などといった「有機酸」には、酸性に傾きがちな体を中和してくれる効果があります。

体がアルカリ性に保たれるということは免疫力が向上し、体の様々なトラブルを改善してくれます。

便秘はダイエットの天敵で、宿便も同じ

梅流しで宿便が出ると、お腹周りががスッキリしてウエストがスリムになります。

また血圧や血糖値を下げ、生活習慣病の予防対策にも効果的です。

体が健康になった上に痩せやすい体になるので、ダイエット効果も望めます。

頭が冴える

宿便がたまっていると疲れやすく、体がだるいような重いようなスッキリしない感覚があります。

宿便がたまると体がだるく疲れやすいような感覚になります。

しかし梅流しをして腸の中の老廃物をしっかりだせば気持ちも頭もリセットされスッキリします。

梅流し注意点

梅流しは、腸内に溜まった便と悪玉菌を排出して腸内環境を「リセット」し整えるのが目的です。
腸内細菌を流した腸は、まっさらに近い状態になるので、その後の食生活で良くなることも悪くなることもかんがえられます。

なので梅流し後の食生活はすごく大切です。

腸にとって良いものと負担になるもの

腸に良く積極的に摂りたい食品
・野菜、果物など食物繊維の豊富な食材
・豆類
・ヨーグルト、ケフィア、納豆、キムチ、味噌などの発酵食品
・オリゴ糖
・乳酸菌サプリメント

腸の負担になるので避けたい食品

・弁当や加工品に含まれる保存料
(安息香酸、しらこたん白、プロタミン、核蛋白、ソルビン酸、プロピオン酸、ポリリジンなど)
・肉類は野菜の1/3程度の量にとどめる

特に私がおススメするのががヨーグルトなどの発酵食品やオリゴ糖、乳酸菌のサプリメントなどです。

 これらを継続的に摂ることによって、腸内の善玉菌を増殖させ、善玉菌優位の腸を育てていくことができると言われています。

乳酸菌は摂り始めてすぐに効果が表れるわけではなく、2週間ほど継続してようやく感じられるようになるとのことですので、少なくとも2週間は同じ種類の菌を摂り続け、効果が出なければ他の菌に変えて様子を見る、というのが良いでしょう。