ステビア危険性


こんにちはfree-Lifeです。



先日お客様に、お菓子屋ジュースによく使われている、ステビアという甘味料について聞かれました。



ダイエットをするうえで糖質やカロリーは気になるところです。



ステビアは植物由来の天然甘味料で、甘味度は高いのにカロリーが控えめであることから、健康にも良いという印象です。



しかし一方では、発がん性や不妊への心配の噂があるのも事実です。



今回はそんなステビアの危険性のお話しです。



ステビアとは




ステビアとは




ステビアとは、南米原産のキク科の多年草です。



ステビオシドとレバウディオシドという甘味成分があり、これらの抽出物を主に甘味料として使用しています。



甘さは一般的な砂糖に比べ200~300倍もあるのに、カロリーはほとんどありません。



そのため糖質を控えたい方や、ダイエットに取り組んでいる方には一度試したい甘味料ですね!



ただ、ステビアには独特の風味があるため、食品や飲料に使用される際は、それを緩和するために、人工甘味料などと併用されることが多いようです。



ステビアの危険性




ステビアの危険性




ステビアは日本でも1971年に商品化されて以来、砂糖の代わりになる食品として注目されてきました。



しかし日本では食品としての歴史がまだ浅く、安全性については今でも議論されています。



そして、日本での見解は次のようになっています。



-ステビア抽出物概要- 1.我が国の取り扱いステビア抽出物及びステビア末は、既存添加物名簿に収載されており、使用が認められている食品添加物である。

http://www.ffcr.or.jp




・平成8年林班の厚生科学研究報告書「既存添加物の安全性評価に関する調査研究」ステビア抽出物についての安全性評価結果が公表されている。



この様に日本では安全な食品ととして扱われています。



しかしその反面、過去には発がん性があるとか、妊娠しづらくなるなどと言われていたこともありました。



その昔ペルーの先住民は、避妊の目的でステビアを使用していたことがありました。



しかしその後の研究によりその様な効果はないということが明らかになっています。



ただ過去には海外でステビアを摂取した子供が、テストテロンと呼ばれる性ホルモンが減少したという報告がありました。



そしてステビアは体内に蓄積しやすい物質なので、長期にわたる使用は望ましくないといわれています。



妊娠中や授乳中の女性、子どもなど気になるという方は摂取を控えた方が良いかもしれません。



このような状況のせいか、海外では未だに食品へのステビアの添加を認めていない国があります。



ステビアの危険性(毒性)




ステビアに含まれる成分であるステビオシドやレバウディオシドは、腸内で分解されるとステビオールを生成します。



この物質には遺伝毒性があると言われています。
また、ステビアは発がん性や催奇形性の可能性があるのではと言われていましたが、これらは安全性試験により、大丈夫だとわかっています。



ステビアはキク科の植物です。



そのため、キク科の植物のアレルギーを持つ人がステビアを摂取して、アナフィラキシー反応を起こしてことが過去に報告されています。



現在は、甘味料をアレルギー物質として表示する義務はないのですが、今後ステビアの需要がもっと増えれば、アレルギー物質として表示されることがあるかもしれません。



ステビアの1日の摂取量




ステビアの1日の摂取量




ステビアの甘味主成分はステビオサイド(stevioside)とレバウディオサイドA(rebaudioside A:Reb-A)で、Reb-A は2008年にアメリカ FDA で GRAS 物質(一般的に安全な添加物)として認められました。



日本の厚生労働省の調査でも、様々な調査結果を受けて食品への添加が認められています。



国際的にはステビアの1日の許容量(人が毎日摂取し続けても健康に影響をおよぼさない量)を「4mg/kg体重」とJECFA(国連食品農業機関(FAO)と世界保健機関(WHO)の合同委員会)が定めました。



日本では厚生労働省がステビアの1日の摂取量を調べたところ、ステビアの平均摂取量は1日の摂取許容上限量を大きく下回る結果となりました。



食品添加物(甘味料)1日の※2摂取許容量1日の平均摂取量
ステビア抽出物【天然】234mg0.387mg
アスパルテーム【合成】2344mg0.019mg
アセスルファムK【合成】879mg2.412mg
スクラロース【合成】879mg0.904mg




※1 H23年度甘味料マーケットバスケット調査より
※2 ADIの上限量×体重58.6kgで計算(20歳以上の平均体重)



ステビアの6つの効能




ステビアの6つの効能




上記ではステビアの怖い話をしましたが、日本では安全が認められた天然由来の甘味料です。



そのため私たちにとっていい効果をいくつももたらしてくれます。



今だ発展途上の食品ではありますが、現在わかっている効能からいくつかご紹介します。



ダイエット効果




ダイエット効果




ステビアは一般的な砂糖に比べて300倍も甘いのに、カロリーは砂糖の100分の1(ほぼ0カロリー)という優れものです。



そのためダイエット中などで糖質が気になる方は、砂糖が使われている食品よりステビアが使われている食品を食べた方が、摂取カロリーを大幅に減らすことが出来ます。



糖尿病の食事療法




糖尿病の方は食事療法がおこなわれ、味付けは最低限で決して美味しいものではありません。



しかしステビアはほんの少しでかなりの甘みを感じることができるので、糖尿病食の味付けも改善されました。



2型糖尿病の発症を防ぐ




近年、ステビアに血糖値を下げる効果があることが分かりました。



ステビアには、血糖をエネルギーに変える働きをするインスリンの分泌を促すTRPM5というチャネル分子を刺激することがわかったのです。



「我々の実験では、ステビア抽出物の活性成分であるステビオシドおよびステビオールが、イオンチャネルTRPM5を刺激することを示した」と筆頭著者のコンラード・フィリパーツ博士は説明している。引用

 http://www.nutritio.net




食後に膵臓が十分なインスリンを分泌するのにも、TRPM5が関与している。したがって、異常に高い血糖値や2型糖尿病の発症を防ぐのに役立つ。

 http://www.nutritio.net






まだはっきりとしたメカニズムが解明されていませんが、甘いものを食べながら糖尿病の治療が行われる時が来るかもしれませんね!



血圧を下げる




ステビアに含まれるステビオシドという甘味成分には、血圧を下げる効果があるということが分かりました。



砂糖の300倍甘いとされる甘味料のステビアは南米原産のキク科の植物から抽出される。日本でもスポーツ飲料などに用いられているが、なんと血圧を下げる効果が報告されていた。

 https://www.news-postseven.com




石原クリニック院長・石原結實医師が解説する。 「詳細は明らかになっていませんが、ステビアが持つ甘味が脳に満足感を与えることで、副交感神経が活性化し、血圧を下げると推測されています

 https://www.news-postseven.com




これらはまだまだ研究の途中ですが、薬を使わないで食品甘味料で血圧を下げる時代が来るかもしれませんね!



食中毒起因菌の殺菌




ステビアには選択的殺菌作用があると、東北大学農学部の研究で判明しました。



選択的殺菌作用とはどのようなことかというと、私たちに必要な菌は残していらない菌だけやっつけてくれるということです。



ステビアは、O-157やサルモネラ黄色ブドウ球菌など、食中毒の原因となる菌を殺菌することわかっています。



O-157及びその他大腸菌、サルモネラ黄色ブドウ球菌セレウス菌腸炎ビブリオエルシニア等の食中毒起因菌の殺菌はするが、乳酸菌ビフィズス菌は殺菌し無い

http://sharestevia.com




抗酸化活性作用




ステビアは主に葉が食品として使われていますが、茎には強い抗酸化活性作用があります。



酸素は私たちにとって必要不可欠のものですが、一部は酸化力の強い活性酸素になります。

活性酸素は血管や細胞を傷つけ、結果的に生活習慣病の原因となることもあります。



そんな活性酸素を抑えるのに、ステビアの茎は役立ちます。



ステビアの使い方




ステビアは食品に甘味をつける甘味料として使われます。



甘みが強いことで、高甘味度甘味料という中に分類され、その中の天然甘味料になります。



ステビアは砂糖に近い自然の甘味があるので、清涼飲料水やフルーツ缶、乳飲料、ヨーグルトやゼリーなどに使われています。



また少量でも甘みを感じることが出来るので、低カロリー食品やノンシュガー食品に利用されます。



ステビアの甘味は塩辛さを和らげてくれるので醤油や味噌、スモークサーモンや魚介燻製品などに利用されるほか、酸味を和らげまろやかにしてくれるので、らっきょう漬けや甘酢生姜など幅広く使われます。



また虫歯になりにくい特性があるので、ガムやキャンディーそして歯磨き粉などにも使われています。



まとめ




ステビアは世界中が注目している成分で研究が進められています。



甘味料としてだけではなく、医療現場等でも活躍が期待される食品で、今後研究が進みステビアのすべての効果が分かればいいですね!
ただし危険性もまだはっきりしていないので効能ばかりに期待して取りすぎには注意して下さい



上手に使えば美容や健康に役立つ素敵な甘味料です。



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